自社で消費する電力を実質100％再生可能エネルギー化

自らが率先して地球環境の保全に取り組むことが、エネルギー事業を営む者としての責務であると当社は考えています。
当社では2009年より、自然エネルギーにより発電された電気の環境価値を「グリーン電力証書」という形で年間100,000kWh購入しています。さらに2023年1月には、本社オフィスでの使用電力の全量を実質再生可能エネルギー由来電力へ切り替えました。
これらの取り組みの結果、2023年1月より本社・拠点の全事業所において消費する電力の実質100％再生可能エネルギー化を達成しています。※1

※1 （参考）2022年度実績（消費電力139,202kWh、CO2排出量年間約60トンに相当）

資源循環の取り組み

ICT技術の活用により、当社では、ほぼ全ての社内稟議に電子決裁を導入しています。また、本社オフィスではミーティングスペースの全てにディスプレイ又はプロジェクターを設置。稟議申請や会議の場面でペーパレス化を推し進め、「紙の使用量削減」に取り組んでいます。
その中にあっても尚発生してしまった紙文書については、シュレッダー処理に替わり、文書の廃棄方法に機密文書溶解サービスを導入しています。専門業者へ引き渡した後は再生紙へとリサイクルされ、資源の循環、ならびに情報セキュリティ向上を実現しています。

環境保全型ビジネスの積極展開

再生可能エネルギー導入やRE100対応、カーボンニュートラルへの社会的気運が高まるにつれ、当社のノウハウや知見が、クライアント企業の課題解決と地球環境改善に繋がった事例が増えています。

＜実質再エネ100％電力供給と、インセンティブを用いた持続的な脱炭素活動の実践＞

マンションデベロッパーがカーボンニュートラルを実現するには、物件建築時だけでなく、入居時における温室効果ガス排出量削減への取り組みが欠かせません。当社はマンションデベロッパーへ向けて、再生可能エネルギー指定の非化石証書を組み合せた「実質再生可能エネルギー100％の高圧一括受電サービス」に加え、電力のピーク抑制を促し無理のない節電を促す電気使用量などの見える化サービス「me-eco（ミエコ）」、デマンドレスポンス型電気料金メニュー「スマートプラン※2」をワンストップで提供しています。
これらに加え、省エネルギー貢献などに応じた入居者への特典付与など、一人一人が楽しみながら脱炭素活動を実践できる仕組みを構築しています。

※2 消費電力の閾値ごとに当社独自の電気料金単価を設定し、入居者側での省エネルギー・節電行動を促進する当社の専有部向け電力メニュー（商標第5499862号）

＜太陽光発電導入マンションでのエネルギー地産地消を促進＞

集合住宅への太陽光発電パネル設置は、環境と経済性、災害対策の観点でとても有効です。当社は一括受電スキームを活用し、マンションデベロッパーが建築するマンション各住戸へ太陽光発電システムでつくられた電力供給を行っています。さらに、太陽光発電エネルギーを利用し昼間に省エネ型給湯機を沸き上げるこころみや、IHクッキングヒーターの導入など、物件の特徴に合わせた住宅設備の組み合わせにより、マンション内における太陽光発電の自家消費率向上に取り組んでいます。
クリーンで環境負荷の少ない太陽光発電によって創られたエネルギーをマンション内で最大限活用し、当社は企業の環境戦略推進に寄与しつつ、住まう方の未来までを見据えた快適性をサポートしています。

＜クライアント企業の事業活動を通じて生み出された環境価値を還流＞

ハウスメーカーが建設し卒FIT※3を迎えた太陽光発電設備付き住宅から、小売電気事業者である当社が余剰電力を買い取り、環境価値付き電力メニューとしてハウスメーカーの事業所などへ電力供給を行っています。
ハウスメーカーの顧客基盤を活かして卒FITの余剰電力の環境価値を事業用電力へと還流させることで、当社は企業のカーボンニュートラルへの取り組みをサポートするとともに、顧客エンゲージメント（企業と顧客との信頼関係）の向上に貢献しています。

※3 太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電といった「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」期間が満了した発電設備のこと

そのほか、マンション各住戸の照明や空調、家電等を遠隔制御し、生活者視点で快適性や省エネ行動を高めるIoTサービス「rimoco+（リモコプラス）」をはじめ、当社は最適なリソースの組み合わせと柔軟なカスタマイズによって、クライアント企業の目的やニーズに合わせた価値あるエネルギーソリューションをご提案します。